いわゆる認識の相対性 -2ページ目

残像 その4

 そろそろ夕方だった。僕は行き場をなくして大きな公園のベンチに座っていた。この間まで汗をかいていたのにもう秋とは早いものだ。まだ少し紅葉には早いものの、よく見ると落ち葉も少し散っている。なんとなく家族連れが目に入ってくるのはやっぱり子供が欲しいのだろうか。そんなことを改めて考えたことなどなかった。
 小さな子供を連れた若い夫婦が目の前を歩いていく。自分達と同じぐらいの年恰好に見えた。歩くたびにピョコピョコと動く小さな赤い髪留めをしているから女の子なのだろう。よちよち歩きの小さな手を父親が握っている。おぼつかない足元と、それでも歩きたいという小さな意思を父親が支えていた。よく見ると隣を歩いている母親はそれほど目立たないけれど妊娠しているようだった。スニーカーを履いている。
かつさん  なんでもなくそこに子供がいる。僕だってずっとそう思っていた。なんとなくいつかそんな日が来ような気がしていた。妙子も僕も健康だった。夫婦仲だって決して悪いほうではないと思う。それなのになぜ彼女は僕に黙って検査を受けに行ったのだろう。一言ぐらい何かあっても良かった。そうしたらこんな気持ちにはならなかったのに。いつから一人で悩んでいたのだろう。今年のお盆に帰省したときに母が何か言ったのだろうか、僕の居ないときに。なんて言ったんだろう。
 もし僕に何か問題があったとしたら妙子はどうするのだろう。検査の結果だってまだ出ていないのに悪いほうばかり考えてしまう。離婚すると言い始めるのだろうか。不妊治療をするのだろうか。それとも案外なんでもなく子供が出来てあの夫婦のように幸せに暮らしていけるのかもしれない。
 幸せ?
 さっき見た彼らは幸せなのだろうか。もしかしたらそうじゃないかもしれない。でも僕には僕よりは幸せそうに見える。あんな風に娘と手をつないでいたら幸せに決まっている。僕だって先々週までは自分は幸せだと思っていた。
 
久しぶりにやったパチンコ台がふとまぶたの裏に蘇って来た。天釘までは一直線にはじかれ、その先で微妙にズレ始める。さっきは自分の精子のようだと思ったけれど、今では自分の人生のように思える。
パチンコ玉の一つ一つが大学の同級生の顔に重なる。就職という天釘に当たり、思い思いの方向に弾かれていった。僕は恵まれたほうだったけれど、そうじゃないやつもたくさんいる。いまだに結婚していないやつだっているし、せっかく入った会社を辞めてフリーターもどきのやつもいる。いろんな人生がある。僕というパチンコ玉はどこへ転がっていくのだろう。
 教師という職業を選んだから、特別金持ちになろうとか、野心などは初めから持っていなかった。僕みたいにおっとりした人間はそのほうが合っているように思えた。毎年毎年同じことの繰り返しだったが、僕は教えることが好きだし、生徒達の個性はさまざまで、それなりに充実している。あのパチンコ台でいえば大当たりまでは行かなくても、へそのチェッカーに入るくらいの人生を送ってきたつもりだった。そこまで考えると少し自信が持ててきた。帰りに妙子の好きなモンブランでも買って帰って二人で一緒に食べることにしよう。彼女の笑顔が見られるかもしれない。


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残像 その3

病院

 妙子の言うことを聞くと、なるほど理屈にかなっていた。僕はそのうち自然に子供は出来るだろうと思っていたけれど、33になる妙子があせるのも理解できる。結局彼女の言いなりに来週の予約をとってもらうことにしたが、どこか釈然としない。彼女はいつ頃からそんなことで悩んでいたのだろう。どうして僕に話してくれなかったのだろう。
 新婚の頃、男の子がいいか、女の子がいいか二人で想像して笑いあった。僕たちは2,3人子供のいるごく普通の家庭を想像していた。結局そうなるかどうかもわからないのに男の子と女の子と言うことにして、おかしな名前をあれこれ考えたものだ。僕も彼女も、それきり子供の話をしたことがなかったように思う。それなのにいきなり精液検査なんて。ちょっと待ってくれよ、俺にも心の準備をさせて欲しいというのが正直なところだ。納得のいかないまま土曜日を迎えた。

 大学病院の看護婦にトイレの中で射精するように言い渡され、ビーカーを持って個室に入る。半ば呆然としてしまった。こんなところでいったい何をどうすれば良いのだろう。尿検査とは違うのだ。屈辱以外の何ものでもないではないか。10分ほどそのまま個室にいたが馬鹿馬鹿しくなってトイレを出た。ドアが壁に当たってバタンと大きな音を立てた。先ほどの看護婦を見つけて
「あのぅ、ちょっとその気になれないんですけど」
と言うと、年配の看護婦は申し訳なさそうに笑った。
「それはわかるんですけど、でもそれでは検査が出来ませんので」
事務的な口調だ。
「……」
「初めて検査される方は、皆さんそうおっしゃいますけど…時間がかかってもかまわないのでお願いします」
「そういう問題じゃ…」
「……」
 看護婦は気の毒そうな顔をして下を向いてしまった。
 仕方なく僕はもう一度トイレに戻った。
 再び10分ほど何度もため息をついた挙句、覚悟を決めて何も考えずに機械的に作業を始める。そう、作業と言う言葉がぴったりと来る。小さなビーカーの中に放出された精液が跳ね返って僕を汚した。暗澹たる気持ちでトイレットペーパーを丸めてそれを拭いながら僕は妙子に対して怒っていた。
 惨めだった。今までした中で一番惨めな自慰行為だった。いったいなんだって真昼間から僕がこんなことをしなくちゃならないんだろう。こんな思いをしなければならないんだったら子供なんて要らない。もう、二度とごめんだ。
 看護婦は「初めて検査される方は、皆さんそうおっしゃいますけど…」と言っていた。もし結果が悪かったりしたら何回もあれをやらされるのだろうか。みんなあんなことが我慢できるのだろうか。

 保険は利かないと言われていたのに、会計で請求された金額はたいしたことなかった。どうしても真っ直ぐ帰る気にならず、新宿でつまらない映画を見た後、パチンコ屋に寄る。普段はパチンコなどすることもないがどうしても家に帰る気がしない。妙子の顔など見たくない。


 何年かぶりに入るパチンコ屋は、タバコの煙で燻っていた。適当な台に座って打ち始める。初めのうちは次々に流れていく玉をただ無心に見つめていた。天釘のほぼ同じところに当たるのにその後の玉の行方はバラバラだった。玉が釘が当たるときの振動や、微妙な角度、風車の勢いや、タイミングで変わってくる。ひたすらへそを狙っているはずなのになかなか入らないのはなぜだろう。それでも何回かドラムが回転して台が点滅した。大当たりは出ない。自分のやっている行為の空しさを知りながらほかに行き場がないのが辛かった。夜だったら飲み屋に行くことも出来たのに。
 2枚目のカードがなくなるころ、なぜかパチンコ玉と自分の精液のイメージが重なった。僕はたまらなくなってその店を飛び出した。どうかしている。


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残像 その2

妻が耳栓を欲しがったことの合点がいった。エレベーターのボタンを押しながらまたしばらく彼女は荒れるのかなと思って僕は少しうんざりした。


 妻は昔から音に敏感だった。官舎の隣の家は子供が3人いて、その物音が彼女を始終苛んでいた。不妊治療に莫大な金額を費やしてしまった後で、すぐに引越しをするほどの余裕はもうなかった。もう彼女とはやっていけない。結婚したころの妻とは人が変わってしまったようだ。明るくて快活な妻はいったいどこに行ったのだろう。


友人の紹介で知り合った彼女とごく普通に恋愛して結婚した。編集者だった彼女は月半ばが忙しい様子だったが、概して楽しく暮らしていた。結婚して3年ほどたったある日曜の朝、突然それは始まったのだった。
「ねぇ、悪いけどR大学病院で、精子の検査をしてくれない?」
「えっ」
あまりにも唐突な言葉に僕は戸惑ってしまった。
「この間私検査に行って、特に異常がないって言われたのよ。ご主人に問題があるかもしれませんねって」
妻は淡々と言った。今までそんな話をしたことはなかったから、妻がそんなことを考えていたなんて知らなかった。
「妙子、それは、…そんなこと突然言われても」
妻に異常がないということは、僕に異常があるということだろう。そのことに思い至って、なんだか酷くプライドを傷つけられたような気がした。
妙子は淡々とトーストにバターを塗っていた。僕とは目を合わせない。
「今は生殖技術が発達しているから、多少のことだったらどうにかなりますよって」
僕は気分が悪かった。そんな大事なことを彼女はなぜ相談もなく一人で決めてしまうのだろう。
「土曜日だったら大丈夫でしょう、予約を入れておくから」
僕はむっとして言った。
「そんなこと、なんで独りで決めるんだよ。検査の前に相談ぐらいしろよ」
妻は気まずそうなようすも見せない。それどころか、どこか挑戦的な声の響きがあった。
「まず自分の検査をして、私に異常があったら相談しようと思っていたわよ。だけど異常がなかったから、あなたが検査してって言っているだけ」


確かに、実際的な妻の言うことは間違ってはいなかった。相談されても、一度検査をしようという結論にしかならない。今から言っても仕方がないのかもしれないが、どうせだったら一緒に検査を受けたかった。こんな風に相手に異常がないと言われてしまえば僕にプレッシャーがかかる。
「なんだか気分が悪いな」
「わかるけど…二人ともに異常がなくても出来ない場合もあるらしいし、だけど調べてみて、それからちゃんと二人で考えましょうよ」
彼女の言葉とは裏腹になんだか責められているような感じがするのは気のせいだろうか。僕に異常があったらどうしよう。なんだか濡れ衣を着せられたような、しかし、検査を受けてみなければ、実際のところはわからない。種無しの烙印を自分に押すのは嫌だった。


「わかったよ、そのうち行くよ」
検査なんか受けなくても、子供なんてそのうちに出来るに決まっている。だいたいこの間の夜だって、疲れているからと拒絶したのは彼女じゃないか。
「そのうちじゃ困るのよ、予約を入れないといけないから」
あくまでも食い下がる妻に僕は違和感を感じた。それがすべての始まりだった。

残像 その1

その引き戸を開けると妻がいるはずだった。そして彼女になんと話しかけたものか、長い廊下を歩きながらずっと考え続けていたのに、いまだに答えは出ていなかった。出たとこ勝負と覚悟を決めてガラリと戸を開ける。
「妙子…」

力のない声しか出なかった。


妻はベッドの上に真っ直ぐに横たわっていた。看護婦が整えたのだろうか、きっちりと緩みなくかけられた布団のせいか、なぜか遺体を思わせた。妙子はパッチリと目を開け天井を眺めている。染みひとつない病室の天井を見つめているわけではないのだろう。僕はなんと声をかけたら良いのかわからずに黙っていた。


妻はやはり蒼白な顔をしていた。相当出血したと聞く。唇の赤みがいつもよりずっと薄かった。僕が部屋に入ってきたことを知っているのに、ちらともこちらを見ない。ただ、真っ直ぐに天井を見詰めている。いつものように唇はしっかりと閉じられて、こめかみの辺りは青みさえ感じられた。
こういうときに、なんと声をかけるのが正解なのだろう。いくら彼女の顔を見つめても答えは出なかった。


「残念だったね、次があるよ」もうきっと次はなかった。
「大変だったね、もう諦めよう」彼女の執念がそれを許すのだろうか。
「子供なんかもういい、二人で生きていこう」僕自身に彼女とやっていく自信がなかった。


突然唇が開いて、かすれたような細い彼女の声が聞こえる。
「神様って意地が悪いと思う」
僕は黙って次の言葉を待っていた。沈黙に耐えられなくなったとき再び聞こえる妻の声。
「予告編だけ見せておいて、……これでお終いなんて…」

「妙子」

見開かれた目が僕を拒絶するように閉じられた。僕は魔法にかかったように身じろぎ一つできないでいた。


病院

細い声は続いた。感情の感じ取れない調子。遠くの方から響いてくるようだった。

「悪いけど、今度来るときにi Podを持ってきてくれない?」
「あぁ」
「それと、売店かどこかに耳栓売っていないかしら」
「耳栓?」
「うん」
「今買ってこようか?」
妻はうなずいた。
「ほかに必要なものがあったら…」
「ママに頼むから…お金持ってる?」
「あぁ」
救急で運ばれたのだから着替えや下着が必要だろう。財布から2万円取り出して置き場所に迷った挙句、ベッドサイドのキャビネットの引き出しに剥き出しのまま入れた。
「じゃ、買ってくる」
居たたまれなくなって僕は逃げるように病室を出た。急ぎ足で廊下を歩いていくと、すぐ近くから赤ん坊の泣き声が聞こえた。


Photo by paradogs-katsu

どうやって言葉にしたらいいか分からない‥

忘れな草

一年以上アメブロで書いてきて色々な出会いや別れがあった。
さまざまな出会いがあって別れがあるのは現実の世界でも同じことだ。


たまたま乗り合わせたタクシーの運転手さんの何気ない一言で人生が変わってしまうこともある。
逆にしょっちゅう顔をあわせていても、何のインスパイアもない関係もある。
その出会いと別れに何の違いも無い。


いつの間にか更新されなくなったブログ、すっぱりと消されてしまったブログ。
その向こうにいらっしゃるお一人お一人のブロガーさんの顔を想像してみたりする。


文章でしかお会いできないからこそ、心が伝わることもあるし、逆に誤解を招くこともある。

だからこそ気をつけて記事を書いたり、コメントしたりしなければならないのだけれどそうすると気軽に書けなくなってしまう。


そもそも本当に伝えたいことは、どうやっても言葉に出来ない気がするのだ。
それでも私はこれからも駄文を連ねていくのだろう。


なにが言いたいのか分からなくなった‥
どうして、どうやって言葉にしたらいいか分からない‥

熱狂

すぐに熱くなる
勢いに任せて熱くなってみる
どこまでも走ってみせる

橋の上から飛び下りたり
ジェットコースターでふらふらになったり
自分がコントロールできないくらいの状態が好き

夢中になる
その時に賭ける
何も恐くない

仕事、趣味、恋愛、スピード、ブログ
対象になんでも注ぐ
総てを注ぐ
ひとときの熱狂を楽しむ
そんな自分が結構好き

だから私は夢から冷めた後
泣きたくなんかならない
寂しくなんかならない
満足感が残るだけ

必ず
夢のかけらを掴んで帰って来るから
強がりなんかじゃない
ソウヤッテ生キテ来タカラ

ヤクトティーガー重駆逐戦車

アメブロ一重い、堅い、暗いブログを目指しているこの
「いわゆる認識の相対性」ですが、暗さもテンパって来ちゃうと一回転して、いや、半回転なのか?なんだかよく判りません。
 引き続き音楽ネタで行こうと思って、次はヘビメタだとうちらしいかな?w と思ったんですけどね。私の世代だとキッスかオジー・オズボーンかな?あんまりヘビメタ好きじゃないんで。
 ヘビーメタル的な事を考えていたらなぜか連想が戦車…w
では、戦車の中でも思いっきり重い話題で行こうかなとか、
考えています。<なぜとか聞かないでw
ほとんど読んで下さっている方に喧嘩売ってますw

この突拍子のなさが、私…

 つーわけで今日は歴史上もっとも重い戦車?(現代は知らん)
ヤクトティーガーのお話。
 ナチスドイツですよ。最強伝説好きですよ。
 もともと無敵を誇っていたナチスドイツの戦車隊。
先行するティーガー1型重戦車はなんとあのポルシェ博士の設計だったりするのですが、大戦が末期になると連合軍もどんどん強いのを繰り出してくるわけです。引き続きティーガー2型重戦車をまたまたポルシェ博士が作ったりするんですけどね。
 それでも不安に思ったらしい…
ナチスドイツにはなぜか強迫観念というイメージがどこまでも付きまといます。

そしてついに禁断の世界に足を踏み入れてしまったわけです。



ヤクトティーガー重駆逐戦車

ほとんど鉄の塊とも言える重量75トン!
前面装甲25センチ!
3キロ先の敵戦車を撃破するための12.8センチ砲!
しかもこの砲弾、大きすぎて弾頭と火薬部分(薬筒)が分離式!
両方合体させると、約40kg、長さ140センチ弱!

重すぎて、キャタピラの跡が消えない…w 
よってカモフラージュが効かないため爆撃機に狙われやすいw 
大体当時のエンジンや、足周りの技術では限界な重量。
そのためしょっちゅう壊れ、重すぎて回収もできないため自爆処理するしかないという…
まー良く爆破できたわ~な感じですね。
だいたい製造段階で、つり下げるクレーンが無くて量産になかなか入れなかったらしい。

無敵もここに極まれり!

いったい何のために存在したのでしょうか

は~、
同じ頃ベニヤ板で作った飛行機に乗せられて神風特攻隊は花と散っていたわけです。戦略としてどちらがマシなのかwよく判りませんが。

私の鎧はここまで重くはないぞと言うことで…

どうです?重い話でしょうw
年末にむけて、さらに訳の分からなくなってくる
「いわゆる認識の相対性」です!

コメントされる方は勇者認定いたしますw
             ええ、随時コメント募集中です!

蒼い薔薇サイモンとkinakoさんに捧げる

幻の薔薇は黙したまま咲く
ただ一日を生きるために
誇ることも卑下することもなく
ひとときをおのれので咲かせる

人は儚いというだろうか
幻だというのだろうか
その麗しさは 永遠の

たしかにそこに
 薔薇がある

あってその一瞬を永遠(とわ)に輝く





kinakoさんち の薔薇が咲きました。
とっても綺麗です。皆さん見て見て見て~~!
サイモンどうもありがとう。
kinakoさんお疲れさまでした。おめでとうございます。

人生は廻る輪のように

エリザベス キューブラー・ロス, Elisabeth K¨ubler‐Ross, 上野 圭一
人生は廻る輪のように

大ベストセラー「死ぬ瞬間」の著者と言えば思い出されるだろうか。ターミナルケアのパイオニアの自叙伝である。私は死が怖いという人にいつもこの本をお勧めしている。
まず彼女の人生に圧倒される。スイスで三つ子の人一人として生まれ、医療を志すもそこに至るまでの苦闘。その中にも他者への奉仕を貫く彼女の生きる姿勢。その後、医療から取りこぼされた末期の患者に寄り添いながら真摯に彼らを見つめ続ける。
 偏見や差別と闘いながら強烈に慈悲を生きる彼女の人生に心を打たれる。 そして、死についてユダヤ人収容所における蝶の絵をヒントに死は決して恐れるものではないと強く訴えている。蛹が蝶になるように私たちもまた身体を脱ぎ捨て彼方へ旅立っていくのだと。
途中にわかには受け入れがたい事(チャネリングや、妖精など)もでてきて、若干戸惑うこともあるが、それを上回る彼女の圧倒的な行動力と人間への深い愛に感動させられた。 生きるとは何か、死ぬとは何かを考える人とっては、とても考えさせられる本である。現在文庫がでているようなので、是非手に取ってみて欲しい。

勇気

一人で生きるなら勇気は要らない
ちっぽけな自分
どうなったって構わない

大切な人が出来たとき
そこに
勇気が生まれた

あなたのためなら何でもしたい
あなたのことが大好きだから

世界中がNOと言っても
わたしだけはYESと言うよ
あなたがNOと言っても
わたしだからYESと言うよ

あなたのことが大好きだから

あなたの苦しみをともに苦しみ
あなたの喜びをともに喜ぶ
あなたの心にわたしを刻み
わたしの心にあなたを刻む

あなたのことが大好きだから
あなたがわたしを大好きだから
だからもう
ちっぽけじゃない


お嬢さんが入院中のjohnさんにトラックバックです。がんばれ!
      再チャレンジ